■Windowsのプリインストール認証をクリーンインストールで復元する方法
(XP編)
※ここでの方法はリカバリーディスクからのリカバリーやバックアップツールを使用してのリカバリーがシステム全体ならばそれを極限まで小規模にしたミニマムリカバリーとしてプレインストールされたWindows認証情報のみ手動でリカバリー(リストア)する方法で、通常のリカバリーがプレインストール認証を復元するのと同様に工場出荷時のプレインストール認証をクリーンインストールで復元することが可能になります。
1.インストールディスクのイメージファイル作成(XP,VISTA,7共通)
今回はUltraISOを使用します。(http://www.ezbsystems.com/ultraiso/)
1-1.ダウンロード
1-2.セットアップ
1-3.起動~isoファイル作成
2.ドライバーの準備(XP,VISTA,7共通)
3.プレインストールに使用されたベンダー別に一意なプロダクトキー(SLPキー)の割り出し(XP,VISTA,7共通)
これはフリーウェアのMagical Jelly Bean Keyfinder (http://www.magicaljellybean.com/keyfinder/)やWinKeyFinder (http://www.softpedia.com/dyn-postdownload.php?p=17673&t=4&i=1)
を使用して入手することが出来ます。
3-1.ダウンロード
3-2.セットアップ
3-3.起動~SLPキーの割り出し
このプロダクトキー(SLPキー)はメーカーごとに一意で世界中共通なこともあり、インターネットを調べても出てきます。
Windows XP (Summa windows XP OEM SLP keys - http://www.laptoppartwholesale.com/Eblog/xp-oem-slp-keys.html)
Windows VISTA (Collection of windows Vista OEM SLP keys - http://www.laptoppartwholesale.com/Eblog/collection-of-windows-vista-oem-slp-keys.html)
Windows 7 (Windows 7 OEM SLP Key Collection - http://freemygadgets.com/forums/showthread.php?45-Windows-7-OEM-SLP-Key-Collection)
4.プレインストールの WindowsXP が入ったPCからファイルをバックアップします。※%systemroot% の部分は起動ディスクがC:\ならば、C:\windows と読み替えてください。
4-1.%systemroot%\system32内にある7ファイルをバックアップします。
DPCDLL.DLL
OEMBIOS.BIN
OEMBIOS.DAT
OEMBIOS.SIG
PIDGEN.DLL
OEMBIOS.BMP
OEMINFO.INI
4-2.%systemroot%\system32\CatRoot\{F750E6C3-38EE-11D1-85E5-00C04FC295EE}内から3つのファイルをバックアップします。
OEMBIOS.CAT
NT5IIS.CAT
NT5INF.CAT
4-3セットアップディスクのI386フォルダ内にあるSETUPP.INIを一度解凍し、メモ帳で開いて書き直します。
それぞれのファイルを次のようにファイル名を指定してCAB圧縮します
DPCDLL.DLL→DPCDLL.DL_
NT5IIS.CAT→NT5IIS.CA_
※NT5IISフォルダにNT5IIS.CATを
入れてからcab圧縮
NT5INF.CAT→NT5INF.CA_
※NT5INFフォルダに;NT5INF.CAT
を入れてからcab圧縮
OEMBIOS.BIN→OEMBIOS.BI_
OEMBIOS.CAT→OEMBIOS.CA_
OEMBIOS.DAT→OEMBIOS.DA_
OEMBIOS.SIG→OEMBIOS.SI_
次の4つのファイルはそのままです。
PIDGEN.DLL
SETUPP.INI
OEMBIOS.BMP
OEMINFO.INI
4-4.OEMBIOS.BMPとOEMINFO.INIを除く7ファイルを1.で作ったインストールディスクISOファイルのI386フォルダ内にに上書きします。
4-5.OEMBIOS.BMPとOEMINFO.INI OEMBIOS.BIN OEMBIOS.DAT OEMBIOS.SIG OEMBIOS.CAT の6つのファイルを1.で作ったインストールディスクISOファイルに$OEM$フォルダを作って格納します。
4-6.ここまで出来たらISOファイルをディスクに焼いてオフラインでインストールします。
インストール中に使うプロダクトキー(SLPキー)は3.のkeyfinderで割り出したものを使用します。
5.認証の確認
5-1.インストール終了後にF8を押しながらセーフモードでPCを立ち上げて、4-1でバックアップした
OEMBIOS.BIN
OEMBIOS.DAT
OEMBIOS.SIG
OEMBIOS.CAT
の4つのファイルをそれぞれ元のフォルダに上書き(リストア)します。
5-2.通常モードで起動し、コマンドプロンプトから
%systemroot%\system32\oobe\msoobe.exe /a
とタイプしてWindowsのライセンス認証ダイアログボックスの中に"ライセンスの手続きは既に行われています"と表示されればOKです。
また、MicrosoftのMGADiag.exe (http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=52012)を使えば、"Windows Product ID Type"で文字列の途中に"OEM"の3文字が、"Windows Lisense Type"には"2-OEM SLP"と表示されて認証の確認ができます。
※この認証方法は2014年4月現在Windows updateやMicrosoft updateをしても弾かれることはありませんでした。